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話し合いを通して子どもたちはどのように変容するか [特別活動]

昨晩、高岡市の小中学校の青年部の先生方の学習会と交流会があり、その席で「子どもたちの夢と希望をかなえる学級活動」と題して、お話しする機会をいただいた。

2004年2年生、2008年4年生、そして去年の5年生での実践をもとに、学級活動の進め方を説明した。

ぼくは学級活動を通して、子どもたちの自治能力を高めていきたいと考えている。
冒頭に「夢とは何か。希望とは何か」という質問をした。
夢とは、子どもたちが自分がこうありたい(なりたい)という姿。
希望とは、様々な経験を経て培われる。どんなことがあっても「自分(たち)は大丈夫」という漠然でありながら強い自信のようなもの。
と定義している。

それを叶えるための教育活動として、ぼくは特別活動での取り組みを進めてきた。

まず、夢。
学級活動における夢は、学級目標に現れる。
4月の学級開きに、「君たちは一年たった3月。このクラスがお別れになるときにどんな学級になっていてほしいですか?」と問いかけ、それらを話し合いでまとめ上げて学級目標を作る。
子どもたちはそれを教室の前に掲げ、自分たちがどこまで到達しているかを振り返りながら生活する。

次に、希望。
希望は子どもたちが実践活動を通して、成功や失敗を繰り返し、それでもだんだん良くなっていくという経験を積み重ねることで育っていく。特に失敗から多くのことが学べるはずだ。

ぼくのクラスはこの学級目標を常に意識しながら生活できるよう、学級目標到達度評価ということを行っている。
だいたい、月一回ぐらいのペースでアンケート調査をし、全員が5点満点をつけた時を100%として評価を積み重ねていくのである。
詳しくは、以前の記事とそこに置いてあるPDFの資料を見てほしい。
http://rixaw7.blog.so-net.ne.jp/2010-10-31-1

子どもたちが自分の理想に近づくために、自分自身と自分の属する集団を評価しながら生活する。
その中で、子どもたちに「自分の都合だけを言っても、学級目標は達成できないこと」に気づき、「自分が変わることで自分の属する集団も変わっていくこと」を実感してほしいと願っている。
「自分たちで自分たちの集団をより良い方向に向かわせることができる」と実感し、それを実践できる子どもを育てることは子どもたちの「自治能力」を育てていることである。
教師は教室を治めるものではなく、子どもが夢や希望をかなえるための支援者としてアドバイスすることができる。

前述の資料では、学級会の中でぼくは通常ありえないほど、頻繁に声を上げている。
これは「子どもたちを自由に語らせることが子どもたちに深く考えさせることになり、その結果、子どもたちの認め合いの関係を深めることができる」という主張に対し、ぼくは「教師が積極的に介入し、子どもたちがお互いのアイデアのよさやその背景にある価値に気づくことで認め合いの関係が育つ」と信じており、そのことを試したかったからである。

話し合いの後、子どもたちにA,Bそれぞれの案に対して、どの程度いいと思っていたか、5点満点で評価してもらった。前述の資料ではその結果をグラフで載せておいたが、説明がなかったので、今回掲載しよう。
zengo.gif
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 それぞれの案に対しての子どもたちの評価がどう変化したかを分析した。どちらの案を選んだ子どもたちも双方の案に対する評価が上がっている。子どもたちは話し合いを通じてそれぞれの案のもつ良さに対する理解が深まり、共感するようになっていった。その結果、折衷案を受け入れることができたのだろう。
 子どもたちは本気になって話し合い、互いの思いを理解できたと感じた時、「すっきりした」「すごい話し合いができてよかった」と語ることが多い。話し合いの後はその日一番がんばったと思う友達に相互評価カードを渡しているが、そのような話し合いの後は意見が対立していた相手に渡すことが多い。子どもたちは互いに分かり合いたいと願っているのである。
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子どもたちは、「本気で話したい」「本気で聞きたい」と願っている。
これからも子どもたちが本気で話し合える時間を作っていきたい。
それが子どもたちの夢と希望をかなえ、「自治能力」を育てると信じて。
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コメント 2

きゃる

希望の会MLからきました。

読みながら「なるほど、なるほど」と
とても勉強になりました。

児童が自己の心と行動を客観的に把握すること、
それを他者と比較したり、変容をとらえたりすることは
特別活動や道徳の目標を達成するために
とても効果の高いことだと思います。

私も、学級目標をよりどころとして作成した
アンケートによる振り返りを数値化したり、
集計したものを「集団の評価」として
推移を定期的に児童に返したりしていますが、
よりよいものを目指して、がんばっています。
by きゃる (2010-11-07 08:30) 

rixaw

同じような考えをもった仲間がいることに勇気をもらいました。
ありがとうございます!
できれば、きゃるさんの実践も見てみたいなぁ。
交流しましょう!
by rixaw (2010-11-07 18:20) 

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